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2015.5.29(金)
セント・ピーターズ・チャーチ・ホールでの思い出のひとつはクオリーメン「ティーチェスト・ベース」を弾かせてもらったこと。クオリーメンが当時やってた「スキッフル」の楽器編成はギター、バンジョー、ドラムとともに、ウォッシュボード(洗濯板)、ティーチェスト・ベース(茶箱で作った1弦ベース)などお手製の楽器が特徴的。
終演後、楽器が無造作においてあるとこでうろうろして写真とか撮ってたんですが 、そのティーチェスト・ベースってのがあった。といっても棒と箱。。どうなってるんだろ?とまじまじと見てたら、メンバーのロッドさんがきてこう弾くんだよっていって見せてくれて、それから弾いてみなって感じで、そのティーチェスト・ベースを弾かせてもらった。
ベースとはいっても、なんか黒い四角い箱から紐(新聞縛るような普通の布紐)が出てて、それが木の棒(モップの柄みたいな)に結んであるだけの超~簡素なもの。箱の角に木の棒をあてて、斜めにして紐をピンと貼るのがポイントみたいで、紐をはじいてみたらなーんと「ボン」と低音が箱からでてくる!紐の押さえを下の方にしていくとキーが変わるといった感じ。なんかその箱、昔の写真にも出てたようなデザインだったのでもしかしたら当時のまんま?ただ間違いなく木の棒は買ったばかりみたいで、よくよく見ると値札が貼ってあって、バーコードとその上には1.99£と・・・400円くらい、安!(笑)。
あとで調べたら元々は船積みされる紅茶用の箱「tea-chest」。この空き箱がベースに転用されたんだそう。モップの柄を箱に立て、弦を張り、その張力を加減しながら音の高低を出すって方法で、茶箱を使ってたのはリバプールならではみたい。当時のリバプールのスキッフル・バンドはみんなこの「ティーチェスト・ベース」を自分たちの手作りで作って使ってたようですね。
ちなみにこの日、クオリーメンの初代オリジナル・ティーチェスト・ベーシスト?のビルさんも来てて(この辺住んでるんでしょうね)、突然飛び入りして、これを弾いてました。