レオン・ラッセル 人生最後の年を費やしたアルバム『ラスト・レコーディング~彼方の岸辺で』、9月27日発売!
「これまでで一番気に入っている作品だとレオンは言っていた」と妻のジャン・ブリッジズは語る。
「惚れ込んでいたわ。全てがあるべき形に仕上がったって」
2016年に74歳の誕生日を迎えたレオン・ラッセルは、人生最後の年を『ラスト・レコーディング~彼方の岸辺で』の曲作りとレコーディングに費やした。当時、レオンは未だ現役でツアーを行っており(年間平均150公演)、半世紀以上に渡りライヴ活動を行い、ロックンロール、ソウル、カントリー、ブルースそして往年のポピュラー・ミュージックの間を縫うように伝説的な道を歩んできた。
ラッセルの他界から10ヶ月後にリリースされる『ラスト・レコーディング~彼方の岸辺で』は、アメリカのスタンダード・ナンバーの不朽のサウンドに影響された新曲に加え、ツアーで磨き上げた「ハミングバード」や「ア・ソング・フォー・ユー」「マスカレード」の最新アレンジも収録されている。フランク・シナトラ、ナット・キング・コール、トニー・ベネットらの歴史に残る作品を参考に、レオンは『ラスト・レコーディング~彼方の岸辺で』を不朽のメロディーに根ざしたものにしようと考えた。そして共同プロデューサーのマーク・ランバートとオーケストラ・アレンジャーのラリー・ホールを起用し、自分の楽曲を、自身のキャリア史上もっとも壮大で、際立つサウンドに仕上げた。
「彼は非常に多産的だった」とラッセルの30年来の友人であり共同制作者であるランバートは語る。「勢いにのっていた。スタジオにきて前の晩に書いたものをその場で弾くんだけど、既に彼の頭の中では完成図が出来上がっている、ということが何度もあった。実際ピアノに向かって弾く前からね」
「レオンはずっとスタンダード・ナンバーを書きたいと思っていた」とジャンは付け加える。
「ああいう音楽こそが重要だと彼は思っていた。多くの歌が消えていく中で、スタンダードはいつまでも生き続けると」
自身も時代を超える音楽とは無縁でないレオン・ラッセルだが、1960年代にフランク・シナトラ、ローリング・ストーンズやビーチ・ボーイズなどのアルバムにピアノで参加し、優秀なスタジオ・ミュージシャンとしてまず注目を浴びる。70年代には、自身のレーベル、シェルター・レコーズを立ち上げ、ソロとしての活動を始める。野性味溢れる長髪と、どう猛とも言える仕事への姿勢で、ラッセルは20世紀以降独自の道を邁進してきた。ジョージ・ハリスン主催のバングラディッシュ・コンサートに出演したかと思えば、ゴールド・ディスク認定アルバムを次々と発表していった。
「レオンは不器用なロマンチストだったわ。心の優しい人」妻のジャンは説明する。「私からすると、彼はずっと、親しい人たち以外からは謎めいた存在だった。でも、このアルバムは、自分の感情を見せるチャンスだったの。「ジャスト・リーヴズ・アンド・グラス」という曲では彼の心からの叫びを聞くことができる。あれはウソじゃない。彼は感情的な人で、ライヴではそれを見せていた。『ラスト・レコーディング~彼方の岸辺で』はそんな彼の肖像よ。正確な肖像」
<商品情報>
レオン・ラッセル『ラスト・レコーディング~彼方の岸辺で』(デラックス版)
2017年9月27日発売予定●解説・歌詞・対訳付●SICX93●定価:¥2400+税
<収録曲>
1.オン・ア・ディスタント・ショア
2.ザ・ナイト・ウィ・フェル・イン・ラヴ
3.ラヴ・ディス・ウェイ
4.ヒア・ウィズアウト・ユー
5.インサイド・ザ・ナイト
6.マスカレード
7.ブラック・アンド・ブルー
8.スイート・ヴァレンタイン
9.ジャスト・リーヴズ・アンド・グラス
10.ラヴ・オブ・マイ・ライフ
11.オン・ザ・ウォーターフロント
12.イージー・トゥ・ラヴ
13.ハミングバード
14.ザ・ワン・アイ・ラヴ・イズ・ロング
15.ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー・フロム・ヒア
16.ア・ソング・フォー・ユー
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