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Channel: HIGH-HOPES(洋楽ロック)
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【覚悟して聴け!】ヨーコ・オノ5年ぶり新作『ウォーゾーン』、「イマジン」新録も収録。

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『イマジン』関連商品も話題ですが、生誕85周年のヨーコさんの新作が10月24日、日本盤ボーナストラック付きでリリースとなります。体調の話題が昨年出ていたので新作というのもびっくりですが、その内容も凄まじいです。コンセプト、トーン、ダークでヒリヒリする感じ。とにかく今のアメリカの状況、世界情勢を見て「やらねばならぬ」ということだったんでしょう。85歳・・・尖ってます。

 

とにかく『覚悟して聴け!』って感じです。

 

ヨーコ・オノ5年ぶり新作『ウォーゾーン』ボーナストラック付で10/24日本盤発売決定!「イマジン」新録も収録。

 

生誕85周年を迎えたヨーコ・オノ。1968年発表ジョン・レノンとの『トゥー・ヴァージンズ』からも50周年となる2018年秋、ニュー・アルバム『ウォーゾーン』の日本盤がボーナストラックを収録して10月24日ソニーミュージックからリリースされることが決定した。2013年発表『地獄の果てまで連れてって』以来5年ぶり、通算20作目(ジョンとの共作含む)のオリジナル作品となる。

 

新作の収録曲は1970年から2009年までのヨーコ・オノ作品の中から彼女自身が13曲選び、新たな解釈で新たにレコーディングされたもの。今の時代にもピタリと当てはまる、その不変のメッセージは、2018年の今の方がより一層人々の苦境に寄り添い、適切さを増している。1973年にリチャード・ニクソンを批判した「ウーマン・パワー」は45年後、ホワイトハウスにいるもう一人の男へ向けて歌われる。

“あなたは今大統領かも知れない/あなたは今も男性かも知れない/だけどあなたは人間でもあるに違いない/ だから心を開いて、私たちと一緒に生きましょう”


●Yoko Ono - Woman Power


「ナウ・オア・ネヴァー(時はいま)」では彼女の最も有名でインスピレーションを与えるフレーズ、“独りで見る夢はただの夢に過ぎない。だけど私たちが一緒に見る夢は現実である”と再び一人一人に語り掛ける。
 

●Yoko Ono -Now Or Never

 

「ホワイ」では獰猛な動物の鳴き声がフィーチャーされ、変わらぬ動物への人間の行ないに対し警鐘を鳴らす。
 

●Yoko Ono - Why

 

そして、昨年6月に1971年から46年の時を経て、作詞・作曲のクレジットにジョン・レノンとともにヨーコ・オノの名前が追加されたことも話題となった「イマジン」の新ヴァージョンも誕生。新ヴァージョンについてヨーコはこう語る。
 

「この曲をやるのは怖かった。トム(プロデューサーのトーマス・ベネット)も少し怖がっていたんじゃないかと思います。世界中の人が知っている曲ですから。でも、今回のアルバムのテーマに合うと思ったから、やるべきだと決心しました」
 

「イマジン」について1980年のインタビューでジョン・レノンはこう語っていた。
 

「あれはLenonn-Onoの曲としてクレジットされるべきだ。歌詞やコンセプトの多くはヨーコから来ているからね。でも、その時の僕はいつもよりちょっと自分本位で、いつもよりちょっと男権主義的だったから、彼女の貢献に言及するのを省いてしまったんだ」

 

更に日本のみのボーナストラックとしてヨーコ自身が選んだのは『イマジン』と同時に1971年発表された『フライ』からの「ミッドサマー・ニューヨーク」の2018年ミックス別ヴァージョン。この曲ではオリジナル・ヴァージョンのジョン・レノン(G)、クラウス・フォアマン(B)、ジム・ケルトナー(Drs)のバッキング・テイクがフィーチャーされている。

 

ヨーコ・オノは新作についてこう語る。
 

「世界はあまりにも混乱しています。誰にとっても、ものごとがとても困難になっています。私たちが今生きているのは戦闘地帯・・・。私は新しい方法で創作することが好きなのです。ものごとは日々変わってゆくものだから」

 

プロデュースをヨーコと共に手がけたのはトーマス・ベネット。1981年生まれの若干36歳、Doveman としても知られている彼は、2013年の『地獄の果てまで連れてって』にプラスティック・オノ・バンドの一員として参加。また、プロデューサーとしてスフィアン・スティーヴンス(映画「君の名前で僕を呼んで」サントラ収録曲など)やデヴィッド・バーン、Rhye、ノラ・ジョーンズ、フローレンス・アンド・ザ・マシーン、グレン・ハンサード等と、ミュージシャン(Key)、ソングライターとしてデヴィッド・バーン、ザ・ナショナル、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ、ルーファル・ウェインライト、そしてエド・シーランまで、数多くのアーティスト達と共演している。ヨーコが2014年にアントニーと行ったデュエット「アイ・ラヴ・ユー・アース」でも共演し、その後も連絡を取り続け、時折彼女の自宅でリハーサルも行なっていた。

 

『ウォーゾーン』の録音とアレンジは極限まで削ぎ落とされた、ミニマルな音風景の中、ヨーコの声と歌詞に特に重点が置かれており、彼女のメッセージはダイレクトに心に突き刺さり、遮るものは何一つない。時には陰鬱な警告であり、時には高揚感のある励ましでもあり、彼女の英知と不屈の精神は果敢に力強く、そのメッセージは歳月と人生経験を経て更にパワフルになっている。まさに“今だからこそ”再び全世界へ問うRE-IMAGINE的メッセージの数々、今だからこそやらねばならなかった彼女の叫び。世界を変えるのはまだ手遅れではない。私たちには今まで以上にヨーコが必要なのだ。

 

2018年10月9日はジョン・レノンの78回目の誕生日。それに合わせて、10月5日には『イマジン:アルティメイト・コレクション』、10月9日には書籍『イマジン ジョン&ヨーコ』が全世界同時発売されるなど、『イマジン』関連の作品が数多く発表される。

http://www.johnlennon.com/

●『イマジン:アルティメイト・コレクション』

https://www.universal-music.co.jp/john-lennon/

●『イマジン ジョン&ヨーコ』

http://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTB01095893

 

また、日本では六本木の森美術館にて10月6日(土)から開催される展覧会「カタストロフと美術のちから展」で、YOKO ONOのアート作品《色を加えるペインティング(難民船)》が展示される。近年の難民問題を題材とした作品で、観客はクレヨンを使って展示室の壁や床、そして難民船を思わせる船のどこにでも、平和の願いを書くことができる、昨今注目される鑑賞者参加型アートの先駆けとも言える作品となっている。
詳細はこちら:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/catastrophe/index.html

 

ヨーコ・オノのバック・カタログは2016年から「YOKO ONO REISSUE PROJECT」としてソニーミュージックより継続発売中。第一弾は『トゥー・ヴァージンズ』『ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ』『ヨーコの心/プラスティック・オノ・バンド』を2016年12月リリース。第二弾は『フライ』『無限の大宇宙』『空間の感触』を2017年8月リリース。第三弾は2019年前半に『シーズン・オブ・グラス』『イッツ・オーライト』『スターピース』『ストーリー』、そして『ウェディング・アルバム』をリリース予定。

 

【アルバム情報】

●ヨーコ・オノ/ウォーゾーン

YOKO ONO/WARZONE

2018/10/24発売  SICX-30062 (BSCD2) ¥2500+税 

*解説・歌詞・対訳付/海外ブックレット「Feminization of Society(社会の女性化)」翻訳付

*日本盤のみのボーナストラック1曲収録

 

【収録曲】(すべてNEW RECORDING/カッコ内はオリジナル・ヴァージョンを収録したアルバム)

1 WARZONE/ウォーゾーン(『ライジング』 1996)

2 HELL IN PARADISE/ヘル・イン・パラダイス(『スターピース』1985)

3 NOW OR NEVER/ナウ・オア・ネヴァー(時はいま) (『無限の大宇宙』1972)

4 WHERE DO WE GO FROM HERE/ホェア・ドゥ・ウィ・ゴー・フロム・ヒア (『ライジング』1996)

5 WOMAN POWER/ウーマン・パワー(『空間の感触』1973)

6 IT’S GONNA RAIN/イッツ・ゴナ・レイン(『スターピース』1985)

7 WHY/ホワイ(『ヨーコの心/プラスティック・オノ・バンド』1970)

8 CHILDREN POWER/チルドレン・パワー(『スターピース』1985)

9 I LOVE ALL OF ME/アイ・ラヴ・オール・オブ・ミー(『スターピース』1985)

10 TEDDY BEAR/テディ・ベア(『スターピース』収録「Cape Clear」をリメイク)

11 I’M ALIVE/アイム・アライヴ Between My Head and the Sky(『ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ』2009)

12 I LOVE YOU EARTH/アイ・ラヴ・ユーアース(『スターピース』1985)

13 IMAGINE/イマジン(『イマジン』1971)

【日本のみのボーナストラック】

14 MIDSUMMER NEW YORK/ミッドサマー・ニューヨーク (alternate version)(『フライ』1971)

 

Credits:

Yoko Ono — vocals

Thomas Bartlett — keyboards, electronics, piano, bass

Bass clarinet: Doug Wieselman

Cello: Erik Friedlander

Acoustic guitar: Marc Ribot

Drums: Kassa Overall

Electric guitar: Marc Ribot

Animals: Baboon, Crows, Elephant, Monkeys, Panther, Whale, Wolf

Violins: Caleb Burhans, Patti Kilroy, Laura Lutzke, Courtney Orlando

Children: Lucian Glover, Neve Glover, Damon Hudes, Isadora Kenneally, Milo Leonhart

String Arrangements: Nico Muhly

 

Voice, words and music by Yoko Ono (c) Ono Music

except "Imagine" written by John Lennon and Yoko Ono (c) Lenono Music (BMI)

Produced by Yoko Ono and Thomas Bartlett

Album concept by Yoko Ono

 

BONUS TRACK:"Midsummer, New York"  (alternate version from 1971 album Fly

credits: 

Yoko Ono: Voice 

John Lennon: Guitar

Klaus Voorman: Bass

Jim Keltner: Drums

 

recorded August 23, 1971 at Ascot Sound Studios and Record Plant, NYC

UK engineers: Phil McDonald, Eddie Offord, Eddie Veale, Eddie Klein

USA engineers: Roy Cicala, Bob Fries

 

2018 mix credits:

mixed by Rob Stevens

mix engineer: Paul Goodrich 

mixed at Merlin Sound, NY, NY

 

【YOKO ONO ヨーコ・オノ:ミニ・バイオグラフィー】

1933年2月18日、東京都生まれ。85歳。前衛芸術家。ジョン・レノンの妻として世界中で最も有名な日本人。1966年にジョン・レノンと出会い、その後ジョンとともに平和運動や数々の創作活動を行なう。芸術家としての活動は約60年、音楽家としての活動は1968年の『トゥー・ヴァージンズ』以来50年にもわたり、ソロ・アルバムは今回の新作『WARZONE』を含む13作、ジョン・レノンとの共作は7作、計20作品のアルバムを発表。その他ミニ・アルバム、リミックス作品を発表し、彼女の作品を取り上げたトリビュート作品も多数。2000年代後半には息子のショーン・レノンとともにプラスティック・オノ・バンドを再結成し、2009年に来日公演、2014年はフジロックに出演している(他1974年に福島で開催されたワンステップフェスティバルにヨーコ・オノ&プラスチック・オノ・スーパー・バンドで来日公演を行なっている)。生誕85周年に合わせた「YOKO ONO REISSUE PROJECT」も進行中。カタログ復刻第三弾は2019年前半を予定。

 

【ディスコグラフィー】

1 未完成作品第1番 トゥー・ヴァージンズ / Unfinished Music No. 1: Two Virgins (1968年)*

2 未完成作品第2番 ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ /  Unfinished Music No. 2: Life With The Lions (1969年)*

3 ウェディング・アルバム / Wedding Album (1969年)*

4 平和の祈りをこめて〜ライブ・ピース・イン・トロント /  Live Peace in Toronto (1969年)*

5 ヨーコの心/プラスティック・オノ・バンド / Yoko Ono Plastic Ono Band (1970年)

6 フライ /  Fly (1971年)

7 サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ /  Some Time in New York City (1972年)*

8 無限の大宇宙 / Approximately Infinite Universe (1973年)

9 空間の感触 / Feeling the Space (1973年)

10 ダブル・ファンタジー / Double Fantasy (1980年)*

11 シーズン・オブ・グラス / Season Of Glass (1981年)

12 イッツ・オーライト / It's Alright (I See Rainbows) (1982年)

13 ミルク・アンド・ハニー / Milk and Honey (1984年)*

14 スターピース / Starpeace (1985年)

15 ライジング / Rising (1995年)

16 ストーリー / A Story (1997年/1974年録音)

17 ブループリント・フォー・ア・サンライズ / Blueprint For A Sunrise (2001年)

18 ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ / Between My Head and the Sky (2009年)

19 地獄の果てまで連れてって / Take Me to the Land of Hell (2013年)

20 ウォーゾーン / Warzone (2018年)

*=ジョン・レノン&ヨーコ・オノ共作

 

その他

Yokokimthurston (2012年)  6曲入りミニ・アルバム

Heart Play: Unfinished Dialogue (1983年) インタビュー・アルバム

Every Man Has a Woman (1984年)トリビュート・アルバム

Onobox (1992年)集大成ボックス

Walking on Thin Ice (1992年)ベスト盤

New York Rock (original cast recording) (1994年)ミュージカル・サントラ盤

Rising Mixes (1996年)リミックス・アルバム

Yes, I'm a Witch (2007年)トリビュート&リミックス・アルバム、

Open Your Box (2007年)3曲入りリミックスEP

Don't Stop Me! (2009年)  4曲入りiTunes exclusive EP

Mrs. Lennon: Songs By Yoko Ono (2010年)トリビュート・アルバム

Onomix   (2012年)リミックス・アルバム

Yes, I'm a Witch Too (2016年)トリビュート&リミックス・アルバム

 

【リンク】

●ヨーコ・オノ ソニーミュージック公式: http://www.sonymusic.co.jp/yokoono/

●YOKO ONO OFFICIAL:http://imaginepeace.com/

●YOKO ONO WARZONE: http://yokoonowarzone.com/

●YOKO ONO FACEBOOK: https://www.facebook.com/yokoonopage/

●YOKO ONO TWITTER: https://twitter.com/yokoono

●CHIMERA MUSIC: https://www.chimeramusic.com/

●CHIMERA MUSIC(日本): http://www.chimeramusic.jp/

 

【「カタストロフと美術のちから展」展覧会概要】


東日本大震災などの自然災害、戦争やテロ、難民問題や個人的な悲劇まで、絶えず私たちを襲うカタストロフ(大惨事)。その時、美術はどのようにこれらと対峙し、どのような役割を果たすことができるのでしょうか。本展は国際的に活躍する現代美術のアーティスト40組の試みを通して、負を正に転ずる「美術のちから」の可能性についてあらためて問い直します。
 

●展覧会名:「カタストロフと美術のちから展」

●会期:2018年10月6日(土)~2019年1月20日(日)

●会場:森美術館

●開館時間:10:00~22:00(火~17:00)*入館は閉館時間の30分前まで

●入館料:一般 1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳~中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円

●詳細:森美術館ウェブサイト www.mori.art.museum

https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/catastrophe/index.html

 

 

*YOKO ONOアーティスト写真(Photo Credit:Matthew Placek)


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