11/27発売となった究極のBeatleDNAコンピ『Power To The Pop』収録曲についてご紹介。Disc1の13曲目はギルバート・オサリバン「アローン・アゲイン」。「クレア」や「ゲット・ダウン」のヒットで日本でも広く知られるアイルランド出身のシンガー・ソングライターギルバート・オサリヴァンの72年のシングル曲で、セカンドアルバム『Back To Front』にボーナストラックとして収録されています。
まあ、最初パッと聞いたときはこの曲はポール直系なイメージでしたね。かつCMなどでも何度となく使われてましたし。この曲メロディだけ聞いてると、とってもほのぼのGOOD MELODYで、恋人との別れの歌とか母との別れの歌とか、なんとなく切なく美しい感じで語られがちなんですが・・・いやいやそんなもんじゃないんですね。この歌は。
花嫁にすっぽかされ、結婚式場に取り残されてしまった失意にまみれた男の歌なんですね、あまりにもどん底の気持ちでもしかしたら自殺しちゃうかもと・・・。自分のそれまでの人生も振り返っていくわけですが、父母とも亡くなってしまって、たぶんずっといつも一人きりで生きてきたんでしょうね。ようやく結婚して奥さんとともに生活を・・・でも逃げられちゃって
Alone again, naturally
また一人になってしまった ごく自然に
ってことで。
どんどん残念な方向になっちゃって、なんか怖いくらいの歌なわけです。
皮肉効いて、もはやブラック・ジョークの世界です。
この極上の切ないメロディに乗せて歌われる、このなんかひねくれた感じがいいんです。
実際にギルバート・オサリバンがこの曲についてどういってるのかわかりませんが、対訳を読みながら曲を聴くと、こんなある種の発見もあったりして。これがまた面白いんですよね。今回の『Power To The Pop』のブックレットは全72ページ。各曲の解説とともに英詞と対訳もついてますので、是非ご覧なって新たな発見してみてはいかがですか?
実際のブックレットの対訳とはちょっと違いますけど、こんなのもありましたので、ご参考まで
●『Power To The Pop』Various Artist
2019年11月27日発売 SICP31336-7 価格:3,000+税 高品質Blu-spec CD2/解説・歌詞・対訳付(詳細な各曲解説を含む全72Pのブックレット)
ポップの魔法を信じるかい?
カヴァーでもない、コピーでもない。誰もが納得のマスターピースから隠れた名曲まで、
レーベルを越えて世界中から集めた、究極のポップでパワフルな作品集。
すべてのポップ・ファンに贈る日本独自企画コンピレーションCD。
*収録曲徹底紹介はこちら
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-12543248640.html
発売を記念して特設サイトもオープン。TwitterとFacebookでは制作秘話とともに、BeatleDNAを感じる曲、アルバム、アーティストなどを募集中。
【特設サイト】 http://www.110107.com/BEATLEDNA
【Twitter】 https://twitter.com/BeatleDNA_JP
【Facebook】 https://www.facebook.com/BeatleDNA/
その他
*「BeatleDNAコンピへ至る長く曲がりくねった道のり...担当Dによる裏話」
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-12543241309.html
*『Power To The Pop』のジャケットはなぜウサちゃんなの?「くるみちゃん」の物語。
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-12543271339.html
*構想30年、ここに至る道のりの裏話や収録内容を特集した、伊藤銀次のネット・ラジオ『POP FILE RETURNS』の第317回『「BeatleDNA」特集~ビートルズに影響を受けると単なるポップにならない編』11月8日公開中。
http://www.110107.com/s/oto/diary/detail/3832