11/27発売となった究極のBeatleDNAコンピ『Power To The Pop』収録曲についてご紹介。Disc1の14曲目はアラン・パーソンズ・プロジェクト「Time」、邦題「時は川の流れに」。ビートルズやピンク・フロイドのエンジニアを経たアラン・パーソンズが、エリック・ウールフソンと組んだアラン・パーソンズ・プロジェクトの第5弾アルバム『運命の切り札』収録。
ピンク・フロイド的サウンドでビートルズにオマージュしたと言える1曲ともいえますね。これは次の曲のバッドフィンガーのプロデューサーがクリス・トーマスということで、アラン・パーソンズ(Abbey Road)からクリス・トーマス(White Album)へのビートルズのエンジニア流れにもなっております。ピンク・フロイドでもつながるお二人。
この「Time」は最初はたぶんラジオで聞いたんですが、”Time~, flowing like a river”の”river”のとこのディミニッシュ・コードを聴いた瞬間に、グッともう心掴まれちゃいました。雄大で、美しい、幻想的なサウンドは頭のなかでいろんなものを想像力を掻き立ててくれます。っていってもそんなに展開あるわけじゃないんですけど。あの繰り返し、反復がなにか渦に飲み込まれていくかのような感じでして。
これって当時から 「時は川の流れに」って邦題でしたっけ?最初は「タイム」だったような気も?でも歌詞の内容を見事に反映した素晴らしい邦題ですね。ちなみに美空ひばりの「川の流れのように」は1989年発売ですので。
”時は海へ注ぐ川のように(いつまでも)流れ続けている
時が永遠に去ってしまうまでは流れ続ける、永遠に・・・”
大ヒットした「アイ・イン・ザ・スカイ」「ドント・アンサー・ミー」などでご存知な方々も多いかもしれませんね。
アラン・パーソンズはこのBeatleDNAコンピ収録曲にも関わりがあるんですね。パイロットの「マジック」を収録した1st『From the Album of the Same Name』(1974)と2nd『Second Flight』(1975)にはプロデューサーとして。パイロットのメンバーはその後アラン・パーソンズ・プロジェクトに参加します。ロイ・ウッドの「ディア・イレイン」を収録した『Boulders』にはエンジニアとして参加。
ビートルズ関連では『Abbey Road』のエンジニアとして有名ですが、ポールとはその後も『Wild Life』『Red Rose Speedway』『Band on the Run』『Venus and Mars』でエンジニアとして参加しています
ちなみにピンク・フロイドの『原子心母』『狂気』『炎』にもエンジニアとして参加していることも有名ですね
●『Power To The Pop』Various Artist
2019年11月27日発売 SICP31336-7 価格:3,000+税 高品質Blu-spec CD2/解説・歌詞・対訳付(詳細な各曲解説を含む全72Pのブックレット)
ポップの魔法を信じるかい?
カヴァーでもない、コピーでもない。誰もが納得のマスターピースから隠れた名曲まで、
レーベルを越えて世界中から集めた、究極のポップでパワフルな作品集。
すべてのポップ・ファンに贈る日本独自企画コンピレーションCD。
*収録曲徹底紹介はこちら
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-12543248640.html
発売を記念して特設サイトもオープン。TwitterとFacebookでは制作秘話とともに、BeatleDNAを感じる曲、アルバム、アーティストなどを募集中。
【特設サイト】 http://www.110107.com/BEATLEDNA
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その他
*「BeatleDNAコンピへ至る長く曲がりくねった道のり...担当Dによる裏話」
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-12543241309.html
*『Power To The Pop』のジャケットはなぜウサちゃんなの?「くるみちゃん」の物語。
https://ameblo.jp/high-hopes/entry-12543271339.html
*構想30年、ここに至る道のりの裏話や収録内容を特集した、伊藤銀次のネット・ラジオ『POP FILE RETURNS』の第317回『「BeatleDNA」特集~ビートルズに影響を受けると単なるポップにならない編』11月8日公開中。