遂にボブ・ディラン7年振りとなる来日公演が4/6(木)大阪フェスティバルホールからスタートしました。
コロナ挟んで初めての来日公演、ノーベル文学賞受賞後初の日本ツアーは19時10分スタートして一気に20時50分終演まで駆け抜けた、珠玉の1時間40分でした。何はともあれディランの「声」が素晴らしいんです!セットリストやライヴレポートは明日の午後に配信されるので少々お待ちを。
誰が何を言おうと関係なし。有名な曲なんて一切なし、観客に媚びること一切なし、ディランはディラン、我が道を行く、変わらぬ姿は、ある種感動的ですらありました(変わるわけもないのですが)。またもや曲は進化して、最新作までもが進化してます。声が何だかびっくりするほど出ていて、皆さん驚いたんじゃないでしょうか?ライヴはその日限りのもので、毎回違うものになる。原曲を崩すのが当たり前、でも現在進行形の曲の姿がそこにある。歩みを止めないボブ・ディラン。ここがかっこいいんですよね。
ツアータイトルが“ROUGH AND ROWDY WAYS" WORLD WIDE TOUR 2021-2024ですから、2020年発売の現時点でのオリジナル最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』からの曲が重要なポイントです。2012年『テンペスト』のあとのツアーでも『テンペスト』の曲がライヴで生まれ変わったように、今回も『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の曲が、ああこんな風になるんだと驚きつつ、ライヴヴァージョンの方がいいわって思う部分もあると思います
今日はライヴを終えると、なぜかいきなり白いカウボーイハットをかぶって、真ん中に出てきて、左手を腰にあて仁王立ち。「今日の俺、どーや?」みたいに会場中を見回して、お客さんを確認してから、さっとステージを去っていきました(帽子をとって挨拶するわけではないのが、これまたディランらしい)。
50年以上に渡ってロックの歴史を作ってきた、ノーベル文学賞受賞者の81歳の御大が、わざわざ日本まで来ていただいて、年齢的にも日本で拝めるのも最後かもしれませんから、是非見てほしいですね。興味ある人も、興味ない人も、とりあえず観ておこうかなっていう人も、どうしようか迷ってる人も、とにかく観れば「日本でボブ・ディランを観た」っていうことになりますからね。だから「観ないともったいないよ、悪いこと言わないから観といたほうがいいよ」って。それに、ノーベル文学賞を受賞した人がライブやるなんて、他にいませんから。生ける伝説、『見逃すなこの奇跡』ですよ。
前回の2016年の来日時のメンバーから3人変わってて、新生Bob Dylan Bandを初めて目撃できるのもポイントです。チャーリー・セクストン、スチュ・キンボール、ジョージ・リセリに変わって、今回はボブ・ブリット(G)、ダグ・ランシオ(G)、そして今回の日本ツアーから参加したジェリー・ペンテコスト(Drs)。トニー・ガーニエ(B)とドニー・ヘロン(Pedal Steel, Violin他)は健在です。
明日以降果たしてどんなライヴが繰り広げられるのか?現在進行形のボブ・ディランを見れるのが楽しみです!!