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Channel: HIGH-HOPES(洋楽ロック)
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ボブ・ディラン・ジャパン・ツアーDAY3:4/8(土) 大阪公演3日目@フェスティバルホール

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4/8(土) DAY3:ボブ・ディラン大阪3日目、大阪最終公演。今日も素晴らしかったですね。毎回変化しつつ、演るたびにどんどん良くなっていくライヴの醍醐味、「次が最高かもしれない」と思わせてくれる、これだからディランのライヴの追っかけ止められないんです。しかし、凄い81歳。3日連続ですよ!全く疲れ知らずな感じです。

 

 

大阪最終公演は土曜日なのでちょっと早い17時開演。パフォーマンスは初日、2日目から更に進化。ギターがでかくなってたり、チューニングがちょっとずれてたりした曲もあったけど、それもまた味になってるから不思議。3連ちゃんにもかかわらずディランの声は相変わらず出ててびっくりする。一時期のダミ声(失礼)、しわがれ声ではもはやなく、ヴォーカルは明瞭で力強く過去最高かもとも思えるほど。調子いいんでしょうね。今日はなんか最後をしゃくり上げるよな歌い方を多用してました。ピアノはさらに自由に、ちょっとくらいはずしたってイイんです!逆にそんな不協和音が不気味で怪しげな底なし沼に引きずり込まれて行く感覚というか。これまた不思議です。

 

 

開演前は場内BGMが一切流れない。音がないから、客席のざわつきのみが聞こえてくる不思議な空間。スマホが使えないから誰もが余計なことをせず、ディランの登場をただ待つのみ。なんか息遣いまで伝わってくるような。始まる前から緊張感漂う、厳粛な雰囲気でした。でも、これってなんかいいんですよね。忘れていた何かというか。あとはライヴに集中するだけ。

 

そして17時10分、場内の明かりが消され、オーケストラによるクラシック音楽が場内に流れ始めると登場です。ちなみにこの登場のクラシック音楽はベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱」の第1楽章なんだそうです。有名な「歓喜の歌」の4楽章ではなく、1楽章なんですね。

 

 

セットリストは今日も変わらず。でも全く同じ演奏、同じ歌い方はしないから新鮮で、誰もが「こりゃ、きっと凄いもん見てるんだな」と感じたんじゃないでしょうか。

 

今回のセットリストは「キー・ウェスト」以降の流れが素晴らしいと思うんです。「ガッタ・サーヴ・サムバディ」で最高潮~美しい「あなたに我が身を」~軽快な「ザット・オールド・ブラック・マジック」~厳かな「マザー・オブ・ミューズ」と動と静が繰り返されるこの感じ。「キー・ウェスト」「あなたに我が身を」「マザー・オブ・ミューズ」はなんて名曲なんだろうと、改めて『ラフ&ロウディ・ウェイズ』が名盤であることを実感します。

 

「ガッタ・サーヴ・サムバディ」はセットリストの中で一番ロックっぽく、盛り上がります。それまではディランを凝視して、御大のヴォーカルとピアノを全面に出すというか、それを際立たせるため、やや控えめだったとも思えるバックバンドの演奏も、ここぞとばかりにこの曲ではじけて、すべての曲の中で一番音もでかい。

 

 

アメリカンスタンダード3部作の中の『フォールン・エンジェルズ』からの「ザット・オールド・ブラック・マジック」(Johnny Mercerのカバー)は今回のセットリストの中で最もゴキゲンで軽快なナンバーなんですが、これを聴くと前回のツアーのメンバーだったチャーリー・セクストンをついつい思い出しちゃうんですよね。チャーリーがフレーズとともに首をクイッ、クイッ前後にやる”弾き姿”とか、ピューンというフレーズでのポーズとか。もちろん今のメンバーの演奏もいいんですけどね。

 

今日のお言葉は「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」「マザー・オブ・ミューズ」のあとに「Thank you」。「マザー・オブ・ミューズ」のあとにメンバー紹介。

 

 

今日の驚きはラストの「エヴリー・グレイン・オブ・サンド」のハープ。初日はラストだけ、2日目はなし、そして本日は頭と間奏とラスト3発。ラストは執拗に同じフレーズを繰り返してましたね(なんか今日はこれだ!ってはまったんですかね??)。この曲は『ショット・オブ・ラヴ』収録曲の美しいバラードなんですが、これまた原曲の面影を全くとどめない進化した姿になってます。終わったあと、観客の皆さん総立ち。声援も素晴らしかった。

 

最後の恒例の儀式、白いカウボーイハットは・・・なぜか今日は手にも持たず。ステージ中央でてきての仁王立ちでは、なんか一瞬ディランが手を挙げた気が??どうでしたかね。

 

怪し気で濃厚で芳醇な100分間、叶わぬ夢だけど、なんか場末のバーでお酒飲みながら観たい、って思っちゃいましたね。大阪3連ちゃん無事終了。それにしてもフェスティバルホールは本当に音がいいですね。ステージ上部に並列するオレンジの照明が輝く星のようにみえました。お次はいよいよ東京、4/11(火)から東京ガーデンホール、5発!

 

<2023年4月8日(土)大阪フェスティバルホール・セットリスト>

 

1 川の流れを見つめて|Watching the River Flow

『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット 第2集』

2 我が道を行く|Most Likely You Go Your Way and I'll Go Mine

『ブロンド・オン・ブロンド』

3 アイ・コンテイン・マルチチュード|I Contain Multitudes

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

4 偽預言者|False Prophet

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

5 マスターピース|When I Paint My Masterpiece

『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット 第2集』

6 ブラック・ライダー|Black Rider

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

7 マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー|My Own Version of You

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

8 アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト|I'll Be Your Baby Tonight

『ジョン・ウェズリー・ハーディング』

9 クロッシング・ザ・ルビコン|Crossing the Rubicon

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

10 トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー|To Be Alone With You 

『ナッシュヴィル・スカイライン』

11 キー・ウェスト(フィロソファー・パイレート)|Key West (Philosopher Pirate)

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

12 ガッタ・サーヴ・サムバディ|Gotta Serve Somebody

『スロー・トレイン・カミング』

13 あなたに我が身を|I've Made Up My Mind to Give Myself to You 

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

14 ザット・オールド・ブラック・マジック|That Old Black Magic

『フォールン・エンジェルズ』

15 マザー・オブ・ミューズ|Mother of Muses 

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

16 グッバイ・ジミー・リード|Goodbye Jimmy Reed

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』

17 エヴリィ・グレイン・オブ・サンド|Every Grain of Sand

『ショット・オブ・ラヴ』

 

Bob Dylan (Vocal, Piano, Harmonica)

Bob Britt (Electric guitar)

Doug Lancio (Electric guitar, Acoustic guitar)

Donnie Heron (Pedal Steel, Lap Steel, Violin, Electric mandolin)

Tony Garnie (Upright bass, Electric bass)

Jerry Pentecost (Drums)

 

 

 

 

 

次が最高のライヴになるかもしれない・・・ボブ・ディラン、7年振りとなる日本ツアー続行中!

“ROUGH AND ROWDY WAYS” WORLD WIDE TOUR 2021-2024

 

▼日時・会場

2023年

4月6日(木) 大阪 フェスティバルホール 開場18:00/開演19:00

4月7日(金) 大阪 フェスティバルホール 開場18:00/開演19:00

4月8日(土) 大阪 フェスティバルホール 開場16:00/開演17:00

4月11日(火) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月12日(水) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月14日(金) 東京 東京ガーデンシアター 開場18:00/開演19:00

4月15日(土) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月16日(日) 東京 東京ガーデンシアター 開場16:00/開演17:00

4月18日(火) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月19日(水) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

4月20日(木) 名古屋 愛知県芸術劇場 開場18:00/開演19:00

 

▼チケット料金(税込)

GOLD   51,000円(グッズ付き)

BOX席   36,000円(大阪のみ)

S席      26,000円

A席  21,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可

 

▼公演ホームページ

https://www.livenation.co.jp/bobdylan2023

 

 

広重へのオマージュである浮世絵風アルバム・ジャケットが大評判!

▼来日記念盤『流行歌集』の詳しくはこちら

https://www.110107.com/dylan_essential/

 

 

▼『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の詳細はこちら

 

▼<来日記念キャンペーン開催中>

 

<関連サイト>

●日本オフィシャル・サイト

 

●海外オフィシャル・サイト: 

 

 


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