次世代ジャズ精鋭シオ・クローカー@ブルーノート東京公演(2023年5月18日)
トランペッター、コンポーザー、そしてプロデューサーとして次世代ジャズ・シーンで活躍する精鋭シオ・クローカーのブルーノート東京での来日公演、自身のバンドでステージに立つのはこれが初。ジャズの枠だけには収まらない、非常にカッコいいライヴでした。トランペットだけでなく、ラップ的なヴォーカルも披露。バックのスクリーンに映し出されていた、曼荼羅、サイケな映像が音と相まって、想像力を掻き立ててくれる。
バックのメンバーも若そうだけど、凄い演奏を聴かせてくれた。ドラムスはマイケル・シェクウォアガ、キーボードのマイケル・キング、ベースのジャーメイン・ポール。気持ちいい~インプロビゼーションの嵐。
いいもの見せてもらいました!
下記はタイトルもセンセーショナルな、レジェンド=ゲイリー・バーツと共演した「ジャズ・イズ・デッド/Jazz is Dead」のMV。“ジャズ”を墓地に埋める映像が話題になったが、本人のコメントがまさに彼の音楽を象徴している気がする。
「【ジャズ】というレッテルを使うことは、この音楽本来の居場所を損ない、レジェンドたちが貢献したことを不当な分類に押し込め続けること。デューク・エリントンやマイルス・デイビス、チャールズ・ミンガス、ドナルド・バード、ゲイリー・バーツをはじめとするマスターズ[名匠]と思いを同じくし、ジャンル説明としての【ジャズ】をなくしていきたいと思う。この音楽は自由に、縛られることなく未来へ続いていくべきものであり、我々の先人からのレガシー(遺産)を引き継いでいくコミュニティの中で、今後は疎外されることのないように。」
アルバムも超カッコいいです~
●【 BLK2LIFE || A FUTURE PAST (ブラックトゥライフ||ア・フューチャー・パスト)】 2021年発表作品
●【ラヴ・クォンタム】 2022年発表作品