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11/26開催ボブ・ディラン『コンプリート武道館』発売記念イベント・レポート。

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11月26日(日)無事発売記念イベント終了。下記レポートです!

この『コンプリート武道館』のプロジェクトは、たくさんの皆さんの協力なくしては成立しませんでした。録音、ミックス、デザイン、そして印刷やプレス、すべて100%日本で作り上げた正真正銘Made In Japanです。単純な再発や復刻ではなくすべてを一から、隅から隅まで日本人が想いと技術を駆使して作り上げた、日本の誇りのような作品だと思っています!

 

今こそ語ろう、『コンプリート武道館』制作関係者による秘話の数々。

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』発売記念イベント・レポート。

 

11月26日(日)、ボブ・ディラン『コンプリート武道館』発売記念イベントが都内で開催され、抽選で選ばれた100名のファンの皆さんが全国から集まり超満員となった。

 

イベントではボブ・ディラン初来日公演初日1978年2月20日の「ミスター・タンブリン・マン」のライヴ映像と、リマスターされる前と後の比較映像(オリジナル16mmフィルムは酸化して赤く染まっていた)、1000万円を超えるのTADの最高級機種システムでのアナログ試聴、そして、日本の制作スタッフが初めて一堂に会し、1978年の初来日時や『コンプリート武道館』制作時の秘話を語った。

 

1978年当時のディラン担当で、『コンプリート武道館』の総合監修・プロデューサーの菅野ヘッケル氏は、1978年3月日本公演終了後、6月にボブ・ディランの許諾を得るためLAに飛んだときに

 

 

「許諾を出してくれた直後のボブを撮影した時の写真がブックレットに載ってるんだけど、実はもう一枚あって、それはそのあとボブが僕を撮影してくれた写真なんだ。これは未発表だね(笑)」、また「オフの時の京都の料亭ではすき焼きや湯豆腐を食べていた」など初公開の秘話も語った。

 

 

発見された24chマルチテープから全て新たにミックスし直したエンジニアの鈴木智雄氏は1978年の武道館の録音時一番大変だったことはという質問に対して

 

「武道館での録音はボブ・ディランが初めてでしたが、何が大変だったかというと、1台270キロもあるテープレコーダーを武道館の一階から男6,7人で抱えて階段からおろしたこと。エレベーターではなくね。それをまた武道館のアリーナの端から端までもっていくわけです。それを2回。これが一番大変でしたね」

 

 

1978年版と2023年版両方のアート・ディレクターを務めた田島照久氏は『コンプリート武道館』のブックレットのカバーに使用したデザインについて、こう語った。

 

 

「これは200くらいの素材を使っているんですね。中には名も無い浮世絵師のものや自分で描いたものもあります。あまり有名なものを使ってしまうとイメージが限定されてしまうから、できるだけ皆さんが見ていないようなものをあえて選びました。ボブ・ディランが京都を散歩している姿を入れて、日本のいろんなところを旅してきた姿を表現して、1枚の絵としても成り立つように作ってみました。日本古来のデザインに素晴らしいものがあると感じ、この新幹線が動く動画を海外の方が作ってくれて、それもうれしかったですね」

 

最後にこの日のためにNYから駆けつけたソニー・ミュージックのボブ・ディラン担当ユルーン・ヴァンダーミア氏が一言。

 

「このプロジェクトに関わるこができ、ここに集まった皆さんの夢を実現することができたことを嬉しく思います。作品は日本だけではなく全世界でも発売になりました。発売後いろいろな方々から物凄い量のコメントやメールをもらったり、連絡を受けています。誰もがサウンドの素晴らしさとともに、これまでのディランのプロダクツの中でも最も美しいパッケージではないかと言ってくれています。そしてボブ・ディランのマネージャーからも日本の皆さんに感謝の気持ちを伝えてほしいと言われてきましたので、代わってお礼をさせてください」

 

イベントに参加した方々からはアンケートでこのような声が寄せられた。

 

「1978年の『武道館』と今回の『コンプリート武道館』のサウンドの違いにびっくりした。バンド全員の演奏はもとより、ボブ自身の迫力が凄い」

「音の迫力に驚きました!オリジナルよりもだいぶ印象が違いました」

「目を瞑るとステージの上にいるようです。ありがとうございました」

「3/1のライヴ、素晴らしすぎです。私が行った2/21は何だったのかを思ってしまいます」

「ボックスは本当に素晴らしい、美術品のような装丁、デザイン、印刷で日本の匠の技だと思います。音も素晴らしく“あの日”の音です」

「高価だけど、私にとってはその価値がある」

「今『コンプリート武道館』を聴いて、まさに今のディランのLIVEにつながってるのだと感じました」

「あの日のボブがここにいるというのが大げさではなく、当時生まれていなかった自分が当時の空気感を味わえたのは感動ものです」

 

 

ボブ・ディラン初来日から45周年を記念して企画した『コンプリート武道館』は、二日間のコンサートをありのままに完全収録した4枚のCDボックスセットと、8枚組アナログ盤ボックスセットの2形態で発売。さらにスピンオフ企画として、1978年版には未収録の11曲と代表曲の別の日のライヴ・ヴァージョン5曲、すべて未発表の全16曲を収めたダイジェスト版的な2枚組アナログ盤(ディスク1は2月28日録音、ディスク2は3月1日録音)を『アナザー武道館』のタイトルで発売されている。 

 

日本制作の美しいアートワークやこだわり抜いた最高クォリティのマスター、これまでのいきさつなど含めて、こちらの特設サイトでその詳細を確認することができる。    

●ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』特設サイト: https://www.110107.com/Dylan_budokan/    

  

【商品詳細】     

<ボブ・ディラン 『コンプリート武道館』  BOB DYLAN / THE COMPLETE BUDOKAN 1978>  

  

あの日のボブがここにいる。~ついに歴史が解き明かされる。ボブ・ディラン初来日公演、1978年(昭和53年)2月28日、3月1日。日本武道館での伝説の二日間を完全収録。     

【完全生産限定盤】 2023年11月15日発売 / LPサイズ豪華BOXセット / 封入特典:初来日時のメモラビリア(チケット、ツアーパンフ、ポスター、チラシなど)/ 未発表写真満載のオールカラー60Pブックレット /英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳付の日本版ブックレット          

各収録曲目はこちらで: https://www.110107.com/Dylan_budokan/    

        

●8LPエディション:『コンプリート武道館』    

 

SIJP1100‐8●税込44,000 円(税抜40,000円)     

完全生産限定8LPデラックスBOXのご購入はこちら:https://SonyMusicJapan.lnk.to/BobDylan_BUDOKAN8lp

    

●4CDエディション:『コンプリート武道館』     

SICP6540-4●税込22,000円(税抜20,000円)     

完全生産限定4CDデラックスBOXのご購入はこちら:https://SonyMusicJapan.lnk.to/BobDylan_BUDOKAN4cd

 

●デジタル配信 

デジタル配信・ストリーミング:https://SonyMusicJapan.lnk.to/BobDylan_BUDOKAN  

DSD配信 11.2MHz/1bit:https://SonyMusicJapan.lnk.to/lSHG5V 

 

▼同時発売▼       

<ボブ・ディラン 『アナザー武道館』   BOB DYLAN / ANOTHER BUDOKAN 1978>  

1978年のオリジナル『武道館』に収録されなかった未発表曲のみを収録した“もうひとつの武道館”。   

【完全生産限定盤】 2023年11月15日発売 / Gatefoldジャケット(見開きジャケ)/ オールカラー4Pリーフレット封入 / 解説・歌詞・対訳付      

      

●2LPエディション:『アナザー武道館』     

SIJP1109-10 ●税込6,380円(税抜5,800円)     

2LPのご購入はこちら:https://SonyMusicJapan.lnk.to/BobDylan_ABUDOKAN2lp     

   

【関連サイト】     

●日本オフィシャル・サイト: http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/     

●海外オフィシャル・サイト:  https://www.bobdylan.com/     

●『コンプリート武道館』特設サイト: https://www.110107.com/Dylan_budokan/     

 


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