ミック・ロンソン遺作の『へヴン・アンド・ハル』。ボウイが歌うディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」がたまらない!
ボウイ展でも様々なところに登場しているミック・ロンソン。アルバム『世界を売った男』、『ハンキー・ドリー』、『ジギー・スターダスト』、『アラジン・セイン』などのレコーディングに参加を果たし、70年代前半のボウイのギタリストとして活躍をしたわけですが、彼のソロ作品はもしかしたらあまり知られていないかも。
ミック・ロンソンが、93年癌で亡くなる直前までレコーディングを行い、遺作となってしまったアルバム『へヴン・アンド・ハル』(オリジナル1994年発売)、これが超イイ!アルバムなんですよ~!!昨年の12月21日に再発となりました。
この作品、知らない方も多いかもしれませんが、豪華ゲストが参加していて、その中には盟友デヴィッド・ボウイもいるわけです。それもやってる曲がボブ・ディランの名曲中の名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」というのが驚き!
元々ボウイはディランの大ファンだと思われるが、意外にもアルバムで正式にカバーしている曲はない。「ボブ・ディランに捧げる歌」というのはあるけど、ちょっと意味合いが違うと思うし。しかし、このミック・ロンソンの遺作で歌う「ライク・ア・ローリング・ストーン」は素晴らしい。もちろんミック・ロンソンのちょっとストーンズ的なへヴィーなギターをフィーチャーして、アレンジ、メロディも原曲と全く違う感じなんですが、なんといってもボウイの節回しというか歌い方が、聴いた瞬間、まさにデヴィッド・ボウイ!是非聴いてみてください。
イアン・ハンター、デフ・レパードのジョー・エリオット、プリテンダーズのクリッシー・ハインド、ジョン・メレンキャンプなども参加。
他、ボウイがモット・ザ・フープルに提供した楽曲「すべての若き野郎ども」の92年のフレディ・マーキュリー追悼コンサートでのライヴ・テイクなどが収録されています
その時のライヴ映像はこちら大変ゴージャスです!
ちなみにミック・ロンソンは「ジギー・スターダスト」ツアーのあと、ディランの1975~76年「ローリング・サンダー・レビュー」のギタリストとして参加してるんです。ディランから声がかかった時、ミックは彼の歌を2曲くらいしか知らなかったそうで。スパイダー・フロム・マーズからディランへの転身はびっくりだったでしょうね。
Terry O'Neill@Terry_ONeill
Guitarist and songwriter Mick Ronson (1946 - 1993), best known for his collaboration with David Bowie, 1970s. https://t.co/b9kMaxPblY
2016年12月24日 19:30
●ミック・ロンソン『へヴン・アンド・ハル』
SICP-31037 \1,800+税 高品質Blu-spec CD2 / 解説・歌詞・対訳付
2017年12月21日発売
http://www.sonymusic.co.jp/artist/mickronson/
収録曲:
1.ドント・ルック・ダウン- vocals by Joe Elliott
2.ライク・ア・ローリング・ストーン - vocals by David Bowie
3.ホエン・ザ・ワールド・フォールズ・ダウン
4.トラヴル・ウィズ・ミー- vocals by Chrissie Hynde
5.ライフ・イズ・ア・リバー- vocals by John Mellencamp and Sham Morris
6.ユー・アンド・ミー
7.カラー・ミー
8.テイク・ア・ロング・ライン- vocals by Ian Hunter and Joe Elliott
9.ミッドナイト・ラヴ
10.すべての若き野郎ども(Live at Freddie Mercury London Tribute) - lead vocals by Ian Hunter; vocals by David Bowie, Joe Elliott and Phil Collen
Mick Ronson - vocals, guitar
Sham Morris - guitar, keyboards, bass
Peter Noone, Rene Wurst, Peter Kinski - bass
John Webster - keyboards
Martin Chambers, Mick Curry, Martin Barker - drums
Brian May - guitar on "All the Young Dudes"
John Deacon - bass on "All the Young Dudes"
Roger Taylor - drums on "All the Young Dudes"
David Bowie - alto saxophone on "All the Young Dudes"
Sam Lederman, Steve Popovich, Suzanne Ronson - executive producers
![]() | ヘヴン・アンド・ハル 1,944円 Amazon |
【ミック・ロンソン ミニバイオ】
1946年生まれ、デヴィッド・ボウイの70年代前半のギタリストとして活躍。アルバム『世界を売った男』、『ハンキードリー』、『ジギー・スターダスト』、『アラジン・セイン』などのレコーディングに参加。ルー・リード『トランスフォーマー』(72年)をボウイと共にプロデュース、その後もソロ作品のリリースやモット・ザ・フープルでの活動、75年~76年のボブ・ディランとのツアー、“ローリング・サンダー・レビュー”に参加。93年、20年振りにボウイの作品『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ』収録「アイ・フィール・フリー」(クリームのカバー)にゲスト参加を果たすも、同年癌の為死去。
ミック・ロンソンのその他の各ソロ作も日本ではCD高音質CDで販売中!これも日本ならではかも!?
タワーレコード渋谷店@TOWER_Shibuya
【5F ROCK】MICK RONSONソロ3作、国内高音質盤で発売中です!海外ではミックのドキュメンタリーの公開が決まったとか!是非日本でも上映して欲しい!心の底から熱望しております!(ヒラ) https://t.co/2ujUBgzhO1
2016年12月26日 20:16
【大回顧展『DAVID BOWIS is』】
展覧会名:「DAVID BOWIE is」
会期:2017年1月8日(日)~4月9日(日)
会場:寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川二丁目6番10号)
主催:DAVID BOWIE is 日本展実行委員会
企画:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
大回顧展『DAVID BOWIE is』公式サイト www.davidbowieis.jp