映画「ラスト・クリスマス」見てきました。本日12/6(金)から公開。タイトルの通りワムの「ラスト・クリスマス」にインスパイアされた映画なわけです。ジョージ・マイケルの名曲もふんだんにかかり、改めて彼の曲がいかに素晴らしいかを再確認できましたね。
映画の内容はネタばれになるので、ここでは書きませんが、ロンドン舞台、クリスマス、キラキラ感、とロマンティックなラヴコメ・・・ってだけじゃなく、LGBTや人種問題なども挟み込まれます。ネタバレ注意ですが映画についてはこちらで詳しく書かれていますので一応。
https://eiga.com/movie/91949/special/
一つだけ・・・これ音楽がストーリーの重要なファクターになってるので、もしできることなら、サントラに収録されてる曲の歌詞をじっくり読んでから映画を見ると、全然違った見え方になると思います。
サントラ詳細はこちら http://www.110107.com/LastChristmas
ラスト・クリスマスの歌詞
”Last Christmas I gave you my heart・・・”
これだけでも覚えておくといいかも
さて、映画の中で「ラスト・クリスマス」よりも、繰り返し使用されてる曲があるんです。
これが「Heal The Pain」。
なんて、いい曲なんでしょ。
1991年発表ジョージ・マイケルの2枚目のソロ・アルバム 『リッスン・ウィズアウト・プレジュディス』に収録されている曲です。
この曲は2005年にポール・マッカートニーが参加したヴァージョンがあって、ジョージ・マイケルのベスト盤『Twenty Fine』に収録されました。元々2人は親交があったようで、1999年のリンダのトリビュート・コンサートにジョージが出演したり、
2005年のLive 8でも2人は共演。
その後ジョージ・マイケルは2005年にこの「Heal The Pain」をポールをゲストに迎えて再録音しています。これが、ポールがまるでメイン・ヴォーカリストのような感じになってまして、ポール節満載の大変素晴らしいヴァージョン。
ジョージ・マイケルは、「僕は子供のころから他人と違うことがわかっていたから、いつもひとりで暗い家の中で過ごしていた時、僕の友達はビートルズだった。ポール曲はとても前向きになれるんだ。僕もそんな曲を作りたかった」と語っています
「この曲(Heal The Pain)はレノン・マッカートニーに捧げた。まだまだたどり着けないかもしれないけ、少しは彼らに近づいたかな。」とも語っていたそうです。
だから、ジョージ・マイケルはポールにこの曲を本当に歌ってもらいたかったんでしょうね。それが実現してさぞかし嬉しかったことでしょう。
映画の中ではジョージ・マイケル・ヴァージョンが使用されてますが(まあ、当たり前ですが)、この機会にこのポール参加ヴァージョンも多くの方々に聴いてみてもらえると嬉しいなと。
https://open.spotify.com/album/5HaOXSCK1IlwzV4ve7CUKY
https://music.apple.com/jp/album/twenty-five/282658449
ジョージ・マイケルが亡くなったときはポールはこんな声明もだしています
Paul on George Michael: https://t.co/t7vu2Hyjey pic.twitter.com/ZBq0VsTatB
— Paul McCartney (@PaulMcCartney) December 26, 2016
「ジョージ・マイケルのすてきなソウル・ミュージックは、彼の突然の死のあとも生き続けるだろう。数々の仕事を彼とは共にしたけれど、彼の素晴らしい才能はいつも輝いていた。そして彼の自虐的なユーモアのセンスは、その体験を一層楽しいものにしてくれたんだ。」
--Paul McCarttney
1991年発表ジョージ・マイケルの2枚目のソロ・アルバム 『リッスン・ウィズアウト・プレジュディス』は本当にいいアルバムでした。ただ当時は『Faith』があまりにも売れてしまったために、当時のレコード会社の幹部との確執がいろいろ生まれ・・・
僕は大阪営業所でこのアルバムを受注したんですが、会議で初めて「Praying For The Time」を聴いたとき、まさにビートルズを感じたんですね。そしてなんて凄い曲なんだろうと。「Faith」を期待した方々からは地味なイメージだったのかもしれませんが、一世一代の名曲なんじゃないかと思ってました。
この曲についてはエルトン・ジョンやオアシスのリアム・ギャラガーもこう語っています
エルトン・ジョン
「ジュリアン・レノンが言ってるように、あるいは誰もが言ってるように、ぼくにはこの曲をジョン(・レノン)が歌っているのが聴こえてくるようなんだよ」
リアム・ギャラガー
「一番印象的なくだりは金持ちが貧乏人を自称し始めているっていう歌詞だね。そこが好きなんだよ。いろんな捻りがあって、お前ら逃げおおせたって思ってんじゃねえぞっていうね。貧乏人の振りしやがってっていう。そういうところがね、ジョン・レノン的なノリになってるんだと思うけどね。きっと俺にとってはジョージ・マイケルがやってきたどの曲の中でも一番好きな曲だよね、間違いなく。実際、そうだし」
名曲「ラスト・クリスマス」についてはこちらもどうぞ
西寺郷太 It's a Pops
NONA REEVES西寺郷太が洋楽ヒット曲の仕組みや背景を徹底分析する好評連載
第23回 ワム!「ラスト・クリスマス」(1984年)【前編】
http://www.110107.com/s/oto/diary/detail/3895?ima=5715&cd=rensai
映画『ラスト・クリスマス』とともにジョージ・マイケルの音楽が再び様々な方々の心に届くことを願ってます。
あ、ちなみに映画の中でアンドリューもちらっとでてきますのでお見逃しなく
映画ラスト・クリスマスの公式はこちら
https://lastchristmas-movie.jp/
https://twitter.com/lastchristmasjp
ジョージマイケルが亡くなったときのアーティスト・著名人からの追悼コメント
http://www.110107.com/s/oto/page/george_michael_comments?ima=1907
【サントラ情報】
『ラスト・クリスマス』オリジナル・サウンドトラック
Featuring The Music Of GEORGE MICHAEL & WHAM!
2019年11月20日 国内盤CDリリース 歌詞・対訳・解説付 CD: ¥2,400+税|品番: SICP6212
<収録曲>
01. ラスト・クリスマス|ワム!(全英2位)
02. トゥー・ファンキー|ジョージ・マイケル(全英4位)from the album 『Twenty Five』(2006)
03. ファンタジー|ジョージ・マイケル Original Version from B-side of his single 「Waiting For That Day」(1990)
04. プレイング・フォー・タイム|ジョージ・マイケル(全米1位) from the album 『Listen Without Prejudice Vol.1』(1990)
05. フェイス|ジョージ・マイケル(全米1位) from the album 『FAITH』(1987)
06. ウェイティング・フォー・ザット・デイ|ジョージ・マイケル from the album 『Listen Without Prejudice Vol.1』(1990)
07. ヒール・ザ・ペイン|ジョージ・マイケル from the album 『Listen Without Prejudice Vol.1』(1990)
08. ワン・モア・トライ|ジョージ・マイケル(全米1位) from the album 『FAITH』(1987)
09. ファストラヴ|ジョージ・マイケル(全英1位) from the album 『OLDER』 (1996)
10. 恋のかけひき|ワム!(全米1位)from the album 『Make It Big』(1984)
11. ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ|ワム!(全米1位) from the album 『Make It Big』(1984)
12. ムーヴ・オン|ジョージ・マイケル from the album 『OLDER』 (1996)
13. フリーダム 90|ジョージ・マイケル(全米8位) from the album 『Listen Without Prejudice Vol.1』(1990)
14. プレイング・フォー・タイム(MTVアンプラグド・ヴァージョン)|ジョージ・マイケル original version from the album 『Listen Without Prejudice Vol.1』(1990)
15. ディス・イズ・ハウ(ウィ・ウォント・ユー・トゥ・ゲット・ハイ)|ジョージ・マイケル 【未発表新曲】
<今すぐワム!とジョージ・マイケルのヒット曲を聴く>
Spotify: THIS IS GEORGE MICHAEL
https://open.spotify.com/playlist/37i9dQZF1DXcIVSTUG9zAG?si=zVkF7gdiSwyCLiFu3Lz-Kw
Apple Music: はじめてのジョージ・マイケル