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Channel: HIGH-HOPES(洋楽ロック)
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ボブ・ディランが4/20名古屋で世界初披露した「オンリー・ア・リヴァー」について

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2023年4月20日(木)ボブ・ディラン日本ツアー最終日の名古屋公演の16曲目で披露したのが、グレイトフル・デッドのメンバーだったボブ・ウィアー(Bob Weir)が2016年にリリースしたソロ・アルバム『ブルー・マウンテン』の1曲目に収録されている「オンリー・ア・リヴァー」。

 

 

●ボブ・ウィアー『ブルー・マウンテン』

https://www.sonymusic.co.jp/artist/bobweir/discography/SICP-5164

 

曲目解説にはこう書かれていました。

”オンリー・ア・リヴァーは、ジェリー・ガルシアもデヴィッド・グリスマンとのアルバム『ノット・フォー・キッズ・オンリー』で素晴らしいヴァージョンを残している19世紀のアメリカの古謡、「シェナンドー」を下敷きにした作品。ザ・ナショナルのギタリスト、アーロン・デスナー、ベースのスコット・デヴェンドーフらの伴奏をバックに、“河に心を預けよう”と21世紀のアメリカーナ・スピリットを歌いあげたこの曲は、ファースト・シングルとして先行リリース。デッド時代から誰よりも熱心に自然環境の保護を訴えてきた彼ならではのハートフル・ナンバー。”

 

「オンリー・ア・リヴァー」は19世紀のアメリカの古謡「シェナンドー」を下敷きにした作品とありますが、ボブ・ディランも1988年のアルバム『ダウン・イン・ザ・グルーヴ』にトラディショナル曲「シェナンドウ」をベースにした「シェナンドーア」という曲があるので、これも何か関係があるんでしょうか??

 

 

『ブルー・マウンテン』のライナーノーツにはこんなことも書かれていました

 

「デッドの50周年を記念したフェアウェル・コンサートの開催が正式に発表されると、堰を切ったように燃え広がったデッド・フィーバー。この偉大なバンドの歴史、レガシーを振り返ろうと、これまで最もひんぱんに演奏された曲のベスト10が、あるネットサイトで発表された。そして古くからのファンの間には驚きの波が走った。1位 Drums (1965-95に1480回)、2位 Space (1005回)、3位 Playing In The Band (733) 、4位 Not Fade Away(657)、 5位 Me And My Uncle(614)、6位 Sugar Magnolia(589)、7位 I Know Your Rider(552)、8位 China Cat Sunflower(551)、9位 The Other One(547)、10位 Truckin' (525)-ーーライヴでの約束事だった1位2位のインスト演奏を別にすれば、なんと上位4曲がボブ・ウィアーのリード・ヴォーカル曲が占め(全体では6曲)、曲作りに加わったのも4曲。ちなみに11位から13位も、“俺たちはワインをわかちあおう、女たちも……”とバンドのアンセム曲になったJack Straw(ウィアー/ハンター作)以下、Good Lovin' 、Mexicali Bluesと彼がライヴ会場をわかせた曲が並んでいた。」

 

日本ツアーでいきなり、びっくりのデッド・トリビュート。

 

東京2日目がグレイトフル・デッドの「Truckin’」を世界初披露。東京3日目が同じくデッドの「Brokedown Palace」(うまくいかず)。東京4日目がデッドが取り上げていた「Not Fade A Way」、東京最終公演が「Brokedown Palace」(うまくいかず)、名古屋初日に「Brokedown Palace」遂に完奏、名古屋2日目に「Not Fade A Way」。そして、日本最終公演となった名古屋3日目に「Truckin’」と、世界初披露となった「Only A River」。

 

世界も驚いたデッド・カヴァー。それにしても何でグレイトフル・デッドやろうと思ったんでしょうね。まあ誰にもわからず、ディランのみぞ知る・・・でしょうけど。


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