こちらに11/29発売決定ジェフ・リンズELO『ウェンブリー・オア・バスト:ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム』についての、詳細や現段階で公開になってる映像などまとめました。紙資料のWEB盤みたいな感じです。収録曲は一番最後に入れてあります。
ジェフ・リンズELO、6万人動員した英ウェンブリー・スタジアムでの大スペクタクル・ライヴを11月発売!
Jeff Lynne’s ELO/Wembley or Bust
ジェフ・リンズELO『ウェンブリー・オア・バスト~ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム』
ポップの魔術師ジェフ・リン率いるELO。彼らの歴史上最大規模の6万人を動員した2017年6月24日英ウェンブリー・スタジアムでのライヴの模様が早くも『ウェンブリー・オア・バスト~ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム』として商品化されることになった。彼らのトレードマークの巨大な宇宙船(円盤)が登場する豪華セットや、目も眩むようなレーザー光線を駆使した煌めくライティングの嵐とともに大ヒット曲のオン・パレード。
日本ではドラマ「電車男」の主題歌となった「トワイライト」、何度もCMに使用されている「ミスター・ブルー・スカイ」などのお馴染みの曲から、映画主題歌「ザナドゥ」やボブ・ディランやジョージ・ハリスン、そして、先日急逝したトム・ぺティらとのスーパーグループ、トラヴェリング・ウィルベリーズの「ハンドル・ウィズ・ケア」などの滅多にライヴで演奏されないレア曲まで。当日演奏された全23曲を収録、うち21曲が全英もしくは全米でTOP40入りした大ヒット曲となっている。(収録曲、各曲のチャート・データなどは一番下に)
2015年14年振りにリリースした新作『アローン・イン・ザ・ユニヴァース』発表後、欧州、北米を周る30年振りの大規模コンサートを敢行。いずれの会場も超満員となり、2017年4月にはロックの殿堂入りも果たし、ELO完全復活をアピールした。その集大成となるものがこのウェンブリー公演であり、英ガーディアン紙では「まさに完全無欠のライヴ」、デイリー・エクスプレス紙では5点満点中5点を獲得「壮大だ…ロックが怒涛のように押し寄せてくる」と最高の評価。ほとんどのレビューが「壮大な大スペクタクル・ショーとして永遠に語り継がれる歴史的ライヴ」と大絶賛されたコンサートだった。ジェフ・リン自身もこう語っている。
「私の音楽歴の中でも最高のひとときだった。…自分が想像でき得るものすべてを超えていた」
でも最後にジェフはこう語る
「でも…これが自分の音楽的な絶頂だとは言いたくないんだ」
『ウェンブリー・オア・バスト~ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム』のパッケージのフォーマットは、限定デラックス・ヴァージョン2CD+BDと2CD+DVD、スタンダード・ヴァージョン2CDをリリース(輸入盤のみの3LPも発売)。日本盤は高品質Blu-spec CD2仕様で11月29日発売。
『ウェンブリー・オア・バスト~ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム』映像について
『ウェンブリー・オア・バスト~ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム』のデラックスヴァージョンには映像が付随する。CDと収録曲は一緒だが、合間合間にジェフの興味深いインタビューが挿入され、この歴史的なコンサートの裏話などを含めてドキュメンタリー的に描いているのも面白い。リハやステージ裏での貴重なショットも見ることができる。また、ご覧いただくと分かっていただけると思うが、とにかくコンサートを見ているファンの皆さんのうれしそうな顔、一緒に歌い、踊る楽しそうな姿が印象的。英国の皆さんが、いかにELOを愛しているか、楽曲が人生の一部として、各人違えど、この曲を聴くとあの頃あの時を思い出すかのような、心に沁み込んだ人生のサウンドトラックになっているかがわかる。年配の夫婦が席で二人踊ってたり、とても微笑ましい場面も満載。 ジェフは今回のライヴについてこう語っていた。
「ウェンブリー・スタジアムでのこのギグは、僕が今までやってきた中でも一番野心に溢れるものなんだ。その巨大さを説明するにしても、とにかく大掛かりなものとしか言いようがない。これは恐らく、僕が長い間待ち焦がれていたことの実現になるだろう」
Jeff Lynne's ELO - Wembley or Bust Trailer
映像の中から一部ジェフのコメントを抜粋すると
「イギリスに帰ってこられて最高だよ。久しぶりなんだ。アメリカに長い間住んでいたからね。素晴らしい。自分が想像し得るどんなことよりも素晴らしい。勿論どんなギグも重要だけど、中でもウェンブリー・スタジアムは格別にスペシャルだね」
「LAで暮らすようになって、太陽と青い空をひたすらエンジョイしている。(そこで暮らすのは)いいアイデアだなと思った。青い空を見てね。イギリスの風景も恋しくなることがあるけどね。緑のある気持ちのいい風景。小さな村とか、なだらかな丘陵地帯とか。まるで絵画のような風景だね」
「最初自分は激怒してしまうんじゃないかと思った。「オー・ノー!こんなのELOの音じゃない」みたいな感じで。でも実際にちゃんとそう聞こえるんだ。それは色んな人が全パートをカバーしてくれるから。昔はそういうことはやらなかった。どんな音もひとつ残らず、収まるべきところに収まらないといけないんだ。今までで最高のELOの状態だよ」
「「ドゥ・ヤ」は昔からちょっと奇抜な曲だったね。22歳くらいのときに書いた曲なんだ。レコーディングは両親の家の居間でやった。恐らく僕が書いた一番古い曲のひとつじゃないかな」
「ステージ・セットは今まで見たこともないほど大きなものだった。とにかく見ているだけでも美しい。リハーサル中も振り返らずにはいられなかったよ。「WOW」という感じで。信じられなかったね」
「ステージに向かうときは、半分人間、半分実験室になったような気分なんだ」
「『ザナドゥ』という映画があったんだ。この曲は昔から大好きだった。僕が書いた曲の中でもお気に入りのひとつだね。コード進行なんかもいいしね。でも(ライヴで)演奏したことはなかったから、このグループでやってみたら素晴らしいんじゃないかと思ったんだ。今はグループの中でも人気の曲だよ。僕の中でもね。この曲は演奏するのも大好きなんだ」
「僕の素晴らしい友人、リチャード・タンディはあまり具合が良くないんだ。家で療養中で快復に向かっている。調子は上がってきているから、次のツアーでは一緒に回るよ」
「僕が音楽について驚かされるのは、今でも新しいコードを見いだすことができるってことなんだ。50年もギターを弾いているのにね。何だよ、今のはどこから来たんだ?なんて思ったりする。1本の小さな棒っ切れなのにね。素晴らしい楽器だよ」
「人々に喜びを与えられるというのは素晴らしいことだね。そもそもそのために音楽をやる訳ではないから。自分を喜ばせるためにやるんだ。自分の好きなタイプのアルバムを作ってね。曲が好き、歌詞が好き…それから他のみんながそれをエンジョイし始めるのを見ると、とにかく素晴らしいことだと思う」
「曲は確かに、これが自分の帰るところなんだと思う。こういうものから曲を書き始めたのだと。ここのオーディエンスとは一定の共鳴するものがある。みんな歌詞の一語一語を知っていて、笑顔で歌ってくれるんだ」
「ELOのことはいつも頭の中にある気がする。特に最近は行く先々でついてくる気がするね。僕は(その場の雰囲気に)呑まれるということはない。ひとつ自分に望むことは、うぬぼれないということ。それはとても真面目に考えている。今までうぬぼれたことがないことを願うよ。そうだとすれば自分が誇らしい。そして次が早くも待ち遠しくなる。そんな気分になるんだ。あれがあれだけいい感じにできたなら、次はこんなアイデアにしよう、とかね。もしかしたらもっといいものができるかも知れない」
「このショウが象徴するのは、なんとかこのまま心ゆくまでやっていけるだろうということ。そして…これが自分の音楽的な絶頂だとは言いたくないんだ」
ELOのライブについて
1978 ELO - Roll Over Beethoven (From "Out Of The Blue: Live At Wembley")
1986年7月13日にドイツのシュトゥッガルトでのステージを最後にファンの前から姿を消したELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)が再びステージに上がったのは、2001年6月に発表されたアルバム『ZOOM』のプロモーションのために行われた公共放送サービス(PBS)のライヴだった。15年ぶりとなるライヴ・パフォーマンスはロサンジェルスにあるCBS テレヴィジョン・センターで同年5月22日、23日の2日間にわたって行われ、彼らの全盛期と変わらぬ完璧なステージにポップ・ファンは狂喜し、再びELOの時代がやってくるのではないかと胸を膨らませた。しかし残念なことに以降に予定されていたツアーは行われることはなく、ELOの勇姿はPBSでのライヴを収めた映像作品『ZOOM ライヴ・ツアー』(2001年11月)に収められるにとどまった(ツアーがキャンセルされた理由はチケット販売の不振と噂されているが、真相は明らかにされていない)。
ELO復活は、まずは2014年9月14日、ロンドンのハイド・パークで行われたBBC(Radio 2)主催によるコンサート“フェスティヴァル・イン・ア・デイ”に突然メイン・アクトとして登場し、5万人のファンを熱狂させたことだった。それは一般のオーディエンスの前で行う通常のコンサートとしては実に28年ぶりのこと。
Jeff Lynne's ELO - Mr. Blue Sky at Radio 2 Live in Hyde Park 2014
その後2015年に20年振りの『アローン・イン・ザ・ユニヴァース』を発表し、そのアルバムのツアーは、翌2016年4月5日のイギリスのリヴァプールを皮切りにスタート。イギリス国内を12箇所回ったのちに、5月にはオランダ、スイス、ドイツなどのヨーロッパ諸国を経て6月には再びイギリスに戻り、さらに9月からはアメリカのロサンジェルス〜ニューヨークでの5公演を合わせた計25公演を行うというかなり大規模なものだった。2016年には、同年の6月26日に行われるイギリス最大のミュージック・フェス、グラストンベリーにも出演して15曲を演奏し、いよいよ、待ちに待った(30年間も!!)ELOの復活が現実のものとなった。
本作は、そんなELOが2017年6月24日にウェンブリー・スタジアムで行ったコンサートの模様を収録した作品で、1971年の記念すべきデビュー作『エレクトリック・ライト・オーケストラ』から最新作『アローン・イン・ザ・ユニヴァース』至るヒット曲を惜しむことなく披露するジェフ・リンズELOの最新の姿を捉えた作品だ。ウェンブリー・スタジアムにはELOのライヴとしては最大の6万人が集結し、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョンに肩を並べるイギリスのポップ・スター、ジェフ・リン船長の長い旅路からの帰還を祝福した。この時のバンド・メンバーはジェフ・リンの他にマイク・スティーヴンス(g)、リー・ポメロイ(b)、ミルトン・マクドナルド(g)、バーニー・スミス(key)、マーカス・バーン(p, key)、ジョー・ウェブ(key, g)、ドノヴァン・ヘップバーン(dr)+コーラス2人と3ピースのストリングス。
今年2017年4月7日、ジェフ・リンには、ロックの殿堂入り(Rock & Roll Hall Of Fame)を果たすというもう一つの勲章が与えられた。殿堂入りの授与式でプレゼンターを務めたのは亡き親友ジョージ・ハリスンの息子ダニー・ハリスンで、「もし、父が生きていたら、ジェフを紹介したのは父だった」と語り、ジェフの偉大さを多くの音楽ファンに再認識させた。
Dhani Harrison Inducts ELO into the Rock & Roll Hall of Fame 2017
2017 Rock & Roll Hall of Fame Inductees ELO Perform "Evil Woman"
それにしてもこの作品のタイトル『Wembley or Bust』は、AC/DCの『Rock or Bust』を連想させる。“ウェンブリーでライヴをやるか、はたまた破滅か”は、もう、ウェンブリー・スタジアムで演るしかないだろう、といったジェフの意気込みが感じられる。公演の開催を発表した時に、ウェンブリーのチケットが売れるかどうか心配だったのだろうか? けれどもこのステージを見る限りでは、ジェフ・リンズELOはまだまだいけると確信する。(ライナーより抜粋)
【PRODUCTS】
ジェフ・リンズELO『ウェンブリー・オア・バスト~ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム』
Jeff Lynne’s ELO/Wembley or Bust
2017年11月29日発売 解説・歌詞・対訳付 日本盤のみ高品質Blu-spec CD2仕様
<Deluxe BD Version>2CD+BD 完全生産限定盤 SICP-31123~5 \6,000+税
<Deluxe DVD Version>2CD+DVD 完全生産限定盤 SICP-31126~8 ¥5000+税
<Standard 2CD Version>2CD 通常盤 SICP-31129~30 ¥3,600+税
【収録曲】 以下 英題/邦題 (収録アルバム) *英米チャート最高位
CD 1
1. Standin' In The Rain / 雨にうたれて (1977『アウト・オブ・ザ・ブルー』収録)
2. Evil Woman / イーヴィル・ウーマン (1975『フェイス・ザ・ミュージック』収録)*全米10位/全英10位
3. All Over The World/ オール・オーヴァー・ザ・ワールド (1980『ザナドゥ』収録)*全米13位/全英11位
4. Showdown / ショウダウン (1973『第三世界の曙』収録)*全米53位/全英12位
5. Livin' Thing / オーロラの救世主 (1976『オーロラの救世主』収録)*全米13位/全英4位
6. Do Ya / ドゥ・ヤ (1976『オーロラの救世主』収録)*全米24位
7. When I Was A Boy / ホエン・アイ・ワズ・ア・ボーイ (2016『アローン・イン・ザ・ユニバース』収録)
8. Handle With Care / ハンドル・ウィズ・ケア (『トラヴェリング・ウィルヴェリーズ vol.1』収録)*全英21位
9. Last Train to London / ロンドン行き最終列車 (1979『ディスカバリー』収録)*全米39位/全英8位
10. Xanadu / ザナドゥ (1980『ザナドゥ』収録)*全米8位/全英1位
11. Rockaria! / 哀愁のロッカリア (1976『オーロラの救世主』収録) *全英9位
12. Can't Get It Out Of My Head / 見果てぬ想い (1974『エルドラド』*全米9位
CD 2
13. 10538 Overture / 10538序曲 (1971『エレクトリック・ライト・オーケストラ』収録)*全英9位
14. Twilight / トワイライト (1986『タイム』収録)*全米38位/全英30位
15. Ma-Ma-Ma Belle / いとしのベル (1973『第三世界の曙』収録)*全英22位
16. Shine A Little Love / シャイン・ラヴ (1979『ディスカバリー』収録)*全米8位/全英6位
17. Wild West Hero / ワイルド・ウェスト・ヒーロー (1977『アウト・オブ・ザ・ブルー』収録)*全英6位
18. Sweet Talkin' Woman / スウィート・トーキン・ウーマン (1977『アウト・オブ・ザ・ブルー』収録)*全米17位/全英6位
19. Telephone Line / テレフォン・ライン (1976『オーロラの救世主』収録)*全米7位/全英8位
20. Turn To Stone /ターン・トゥ・ストーン (1977『アウト・オブ・ザ・ブルー』収録)*全米13位/全英18位
21. Don't Bring Me Down / ドント・ブリング・ミー・ダウン (1979『ディスカバリー』収録)*全米4位/全英3位
22. Mr. Blue Sky / ミスター・ブルー・スカイ (1977『アウト・オブ・ザ・ブルー』収録)*全米35位/全英6位
23. Roll Over Beethoven / ロール・オーヴァー・ベートーヴェン (1973『ELO2』収録)*全米42位/全英6位
(BD,DVDも同じ曲を収録+合間にトーク部分収録)
【バイオグラフィー】
ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)はロック、ポップとクラシックを融合する独自のスタイルによって、1974年から1981年の間、次々にマルチ・ミリオン・セールスを記録。26曲が全英トップ40入り、17曲が全米トップ40入りを果たし、当時“最もTOP40ヒットが多いアーティスト”というギネス記録も残していた。全世界トータル・セールスは5000万枚以上。また、ジェフ・リンは音楽史上最も偉大なレコード・プロデューサーのひとりとして幅広く認められており、ボブ・ディラン、ロイ・オービソン、ジョージ・ハリスン、トム・ペティと組んだザ・トラヴェリング・ウィルベリーズの創始者兼メンバーの1人であり、ザ・ビートルズ、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョー・ウォルシュ、最近ではブライアン・アダムスといった音楽界の超大物たちのプロデューサーやコラボレーターを務めてきた。
ディスコグラフィーなど詳細なバイオはこちら
http://www.sonymusic.co.jp/artist/ElectricLightOrch/profile/
![]() | ウェンブリー・オア・バスト~ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム(通常盤) 3,888円 Amazon |